DIYでエコカラット(3):貼り付け編
今回は実際に貼り付ける作業を解説しようと思います。私は下記の条件で作業していますので、試される場合はご自身の環境を確認し施工マニュアルに沿って作業してください。
- エコカラットはグラナスハルト
- 壁紙がビニール or 布系
- 施工面は石膏ボード
壁紙がオレフィン系のものは剥がす必要があるので注意してください。また、初めての場合はできればベニヤ板のような捨ててもよい板を用意し、少し練習してみることをお勧めします。
楽省スペーサーの準備
グラナスハルトはレンガのように1枚1枚貼り付けていきます。更に仕様としてタイルの間隔は1mm程度開けておくと書いています。ぴったりくっつけて貼っても問題のかもしれませんが、目地のような隙間が空いている方が断然かっこいいと思います。
間隔を調整する器具として「楽省スペーサー」というものがあります。この厚さは0.3mmなので3枚重ねてマスキングテープで固定し、約1mm厚にしておきます。
タッカーを打ち込む
まずは壁紙のホコリ等を落として綺麗にし、その後タッカー(巨大なホチキス)で針を打っていきます。針は455mm間隔で打つと説明書には書いてあります。コツは特にありませんが、施工面の端の方や壁紙の継ぎ目は補強する意味で打っておいた方が良いと思います。
養生する
ペンキで塗るときほどシビアにならなくて良いですが、ボンド(スーパーエコヌール)が飛び散る可能性もなくはないので簡単に養生します。床側はマスキングテープとマスカーを使って養生します。それ以外はマスキングテープだけで十分です。ちなみに、ボンドは飛び散ったとしてもすぐにウェットティッシュなどで拭き取れば問題ありません。
マスキングテープを幅木に合わせて貼ります。
マスキングテープの上からマスカーのテープ部分を貼り、その後ビニール部分を伸ばします。(写真はビニールとわかりやすいようにわざとしわをつけています)
エコカラットを準備しておく
施工面の近くにエコカラットを配置し取り出しやすいようにしておきます。更に角や端に設置するタイルは他のものと混同しないようにポストイット等でマークをつけておくと便利です。
ボンドを塗る
まな板の上にスーパーエコヌールを出します。
クシ目ゴテで適量すくい直線の辺の部分を使って壁に塗っていきます。このときは出来るだけボンドを凹凸がでないよう綺麗に塗ることを心がけます。
塗り終わったらクシ目側の辺を使いボーダー柄のように模様をつけていきます。グラナスハルトの場合、この模様は横方向の方がよいみたいですが、他のエコカラットでは扇型に模様をつけることが推奨されています。
職人さんはクシ目の方だけで綺麗に塗ることができるのかもしれませんが、私にはちょっと難しかったです。なので、一度平坦に塗ってからクシ目をつける方法にしてみました。
グラナスハルトの場合貼り付けに結構時間がかかるので、一度にあまり広い面積を塗らないようにしましょう。私の場合は一度に50 X 50cmぐらいの面積ぐらいを塗って作業していきました。ちなみにボンドを塗ってから貼り付けるまでの期間は30分と推奨されています。
塗り始めるのは下側からが良いと思います。ボンドが乾く前は若干重みでずれていく可能性があるので、きちんと固定できるように下側から始めることをお勧めします。
グラナスハルトの仕様
貼り付けていく前にグラナスハルトについて解説しておくべきところがあります。グラナスハルトは自然な感じを表現するため、厚みや表面の模様にバラツキがあります。
模様
私が知る限り、模様は4パターンぐらいあります。貼り付ける際に同じ模様が連続してしまうと人工的な感じ、いわゆるニセモノ感が強調されてしまうので出来るだけ模様がばらばらになるように選定しましょう。もし同じような模様が続いてしまう場合は、上下逆にすると若干バラバラ感を演出することができます。
厚み
厚みにも7〜9mmほどの幅があります。これも同じ厚さのものが並ぶと不自然な感じがでてしまうので、できるだけバラバラに配置するよう心がけると自然な感じになります。
エコカラットを貼る
エコカラットをボンド面に押し付けます。その後上下左右に少しずつずらしボンドがタイルの裏側にしっかりとくっつくようにします。初めて行う場合、一度剥がしてみてきちんとボンドがくっついているか確かめます。6〜7割ボンドが付いていればOKです。
次のタイルを貼るときは、となりのタイルとの間隔調整のために楽省スペーサーを差し込みます。
ボンドの量が多いと目地から飛び出てくることがあるのですが、そのままにしておくと目地が埋まってしまい見栄えが良くありません。はみ出てきた部分は爪楊枝を使い都度取り除きます。
このような要領でどんどん貼っていきます。
隅を埋める
隅の部分を綺麗に整えて作ることは結構難しいと思います。なので、コーキング剤で埋めてあげます。但し、隙間が5mm以内の場合です。それ以上の場合はシーリングを使ったほうが良いとマニュアルに書いてあります。
まず、マスキングテープを貼ります。きちんと貼らないと隙間からコーキング剤が漏れてしまうので、しっかりと貼ります。
コーキング剤を隙間の部分に塗ります。
指など使って隙間を埋めるように押し込め、ウェスなどを使い余分なコーキング剤を取り除きます。
隅の凸凹が目立たなくなりました。
完成
貼り終わったら完成です。このときの達成感は言葉で言い表しようがありませんね。
やはり自分で施工すると愛着が湧くというか、ずっと見ていても飽きがきません。家族や友達に自慢してみましょう。きっと驚くはずです(ง ´͈౪`͈)ว
グラナスハルトはエコカラットの中でも特に手間がかかる部類だと思うので、他のエコカラットはもっと楽に取り付けができると思います。
次はエコカラットの防汚性能について書いてみたいと思います。
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