住宅購入は怖くない -2.キャッシュ・フロー表をつくる その1-
前回の記事にしたように家計簿2〜3ヶ月をつけていくと大体の支出が把握できます。
今回はその情報を元に人生の生活設計を立てていきます。
手順は次のようになります。
- キャッシュ・フロー表を取得する。
- 寿命の分だけ表を拡張する。
- 将来のイベント(出産・進学・不動産購入など)計画をたてる。
- 今後の年収を記入する。
- 年金の額を記入する。
- 家計簿の内容を記入する。
- 保険の内容を見直す。
1.キャッシュ・フロー表を取得する
キャッシュ・フローとは言葉の意味そのままですが「お金の流れ」を把握するためのツールです。
自分で作成するよりも「株式会社プラチナ・コンシェルジュ」のWebサイトで素晴らしいツールが公開されていますのでまずそちらをダウンロードしましょう。
こちらの「ライフプラン&キャッシュフロー表 (未来家計簿)」を保存してください。
お役立ちツール | 株式会社プラチナ・コンシェルジュ
ダウンロードしたエクセルを開くと今から50年後までのダーッとした表が現れます。
このエクセルにはマクロが含まれていて黄色のセルに入力するだけで、その後のセルを自動入力されるようできています。
2.寿命の分だけ表を拡張する。
次に「イベント」の欄に家族のお名前を記入します。
そしてこの表は50年後までしか欄がありませんが、生活費は亡くなるまでかかるので平均寿命の分まで列数を増やします。
現在の平均寿命は「男性:80歳、女性:87歳」ぐらいですが、今後さらに医療の発展などを考慮すると平均寿命は伸びていくと考えられています。
内閣府の資料では2060年には「男性:84歳、女性:90歳」ぐらいになると予測されています。下記の資料を参考に自分の寿命を予測して下さい。
(2)将来推計人口でみる50年後の日本|平成24年版高齢社会白書(全体版) - 内閣府
3.将来のイベント(出産・進学・不動産購入など)計画をたてる。
家族それぞれの各年のイベントを予測して記入します。
記入するものとしてはだいたい下記のようなものですが、人それぞれ計画が違うのでお好きな様に記入してください。
また、子供の進学は私立か公立かのどちらを希望するかも考慮してください。
- 結婚・出産
- 定年退職
- (雇用延長制度を採用している企業なら)最終の退職
- 子供の進学(保育園、小学・中学・高校・大学・就職)
- 子供の結婚
- 不動産や車など金額の大きい物の購入
- 住宅のリフォーム
4.今後の年収を記入する。
各年の年収の予測をたてて記入します。
このエクセルの現在の列に年収を記入すると単純に年ごとに+1していくだけなので、その計算式は外してしまって良いと思います。
「今後年収がどうなるかなんてシラネーヨ!」と思われるかもしれませんがごもっともです。
企業に努めている方は「年収サーチ」を参照してみてください。
自分が務めている企業があった場合、「年齢別年収予測」の項目があるのでその金額を入力してください。
年収リサーチ−30歳時平均年収ランキング(主要企業4,000社比較)
更に定年退職して雇用延長する場合は年収が減る傾向にあるのでその金額も予測します。
ただ企業によってまちまちだと思うので、私はおおよその年収を決めるためには定年前の金額☓0.5〜0.7ぐらいで計算すればよいのではと考えています。
雇用延長が終ったあとの年からは(特に働く予定を立てていなければ)収入は0にしてください。
4.年金の額を記入する。
国民年金(主に自営業)か厚生年金(会社員)、共済年金(公務員)によって年金の額は変わってきます。更にそれまでの払込期間などでも変わってくるので、個人個人で違うと思っておいたほうが良いと思います。
日本年金機構の「ねんきんネット」サービスがあり、おおよその年金額を知ることが出来ます。
「ねんきんネット」サービス|日本年金機構
多少手間がかかりますが、今のうちから確認しておくと安心感につながるので是非確認することをオススメします。
専業主婦の妻(夫)の分も計算することも忘れずに。
長くなりそうなので続きは次の記事にします。