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Two hats

Design + technologies

人間中心設計のデザイン

大それたタイトルをつけてしまいましたが、ネタとしてはプチリフォームネタです。

子供の誕生をきっかけに、今後のびのびと成長してもらえるよう数年前に家を購入し引っ越しをしました。

立地や建物構造などの条件は色々調べて納得済みで購入したのですが、実際に入居してみると色々と不満点が出てきます。そのうちの1つがコレです。

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たかがドアノブ?大したことないでしょ?と思われるかもしれませんが、我が家では以前から住む上での大きな問題の1つとして捉えていました。

ドアノブの床からの高さは約95cm、私の子供は現在3歳で95cm程度・・・そうです。身長が伸びてきたのでぶつかってしまう危険性が高くなってきました。

このドアノブのデザインは直線・直角とモダンなデザインを狙ってこのような形になっているのだと思いますが、もし子供がはしゃいでいるときにこのドアノブの角に頭をぶつけてしまったら・・・最悪、角に目をぶつけてしまったら・・・と考えてしまうととても恐ろしくなってしまいます。

おそらく多くの方はホームセンターに売っているような角につけるクッションのようなものをつけられているかと思いますが、見栄え的にはあまり良くないですよね。折角のマイホームなんだしオシャレにしておきたいという気持ちもあると思います。

この問題に対しての私の回答はこちらです。

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全体的に丸みを帯びた黒っぽいドアノブに変更しました。幸い、元のドアノブは大手メーカーのものだったのでメーカーのWebサイトから違う種類を購入し、自分で簡単に交換することができました。色を黒っぽいのにしたのは部屋のインテリアの統一のためですが、黒っぽい色のドアノブの中でもできるだけ丸みを帯びていて、まずまずオシャレなものを探しました。

比較検証してみましたが、以前のドアノブに比べるとぶつけたときの痛みの感覚は全然軽いですね。これでもし子供がぶつけたとしても大事故になることは無いかと思います。

また、以前の話になるのですがテーブルを検討していたとき、気に入ったデザインのものがほとんどピン角のものしかなく、選ぶに選べないような状況になって困ってしまったことがあります。

色々と調べていくうちに似たようなデザインを取り扱っていて、更にオーダーメイドも取り扱っている家具屋があったので、「テーブルの角を角丸にできないか?」とお願いして特別に作ってもらったことがあります。やはりクッション材はあまりカッコよくないのでつけたく無いですよね・・・

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いつも疑問に思うのは、インテリアデザイナーは何を意識してこのドアノブのデザインを選んだのだろうか?ということです。

おそらく新築物件などのターゲットは子供ありのファミリー層が中心なのでは?と想像しますが、親御さんたちは子供たちに安心・安全に育っていってほしいと願っていると思います(私を含め)。子供の行動は予測不能で、はしゃぎだすと本人たちも周りが見えなくなります。このような直角のドアノブを採用するとふとしたときにぶつけて大事故になる可能性もあると容易に想像できるのですが、この物件を担当したデザイナーはそこまで想像が及ばなかったのだろうか?と不思議に思ってしまいます。

私もUIデザイナーとして働く上で日々の業務に追われ、"画面遷移のフロー的に問題がなければ良し"や”UIのデザインが綺麗になれば良し"など、降ってきたタスクをこなすことに集中してしまうときがあります。

但し、ユーザーとしてはそんな作り手の状況は関係なくUIも含め1つの製品と捉えているはずです。製品の不満や問題点は、それぞれハードやUIのように切り分けて捉えるべきではなく、その製品を使っていく上での"経験"の中で何が問題になるのかと捉えていくべきだと思います。それら考慮せずにとりあえずデザインを進めてしまって良いのだろうか?と疑問に思う今日この頃です。

デザインをしていく上で「どういうユーザーがどういう状況で、どういうことを考えながらこの製品を使うのかな?」などを想像しながらデザインすることが重要なのではないかなと思います。仮想のユーザー像を立てるペルソナという手法もありますが、十分なユーザー調査が行われないままペルソナを仮説で立ててしまうとターゲットユーザーとは違った人格をもったペルソナになってしまう懸念もあり、そもそものゴールを見誤ってしまう可能性もあります。

最近は、デザインを行う前にまず「ユーザーに対する深い理解」をする必要があるんだろうなと考えています。デザイン思考やHCDの一番上流にあたる調査のフェーズですね。私の今の働き方で足りないところだとも思いますし、他の業種の方もおそらく十分な調査ができていないのではないかと想像します。(もちろん行動観察含めキッチリやられている会社もあると思いますが)

半分グチのような内容になってしまいましたが、このブログを書いたことで自分が今までできていなかった、むしろこれからやるべき課題が見えてきたように思えます。